「史考大東亜戦争」二見書房 中井良太郎 昭和17

第四章 米國の對日挑戰を推進した老獪惡辣の英國 (一) 米英共犯

矢面に立ち大東亞戰爭を挑發したのは、米国であることは何人も認識する所であるが、
米国の對日挑戰を裏面から推進したのは英国で、米英は此の戰爭の挑發責任者としては同罪だ、
我が日本を、絞殺しようとした犯人は米国だが、英国も亦其の一場に在った共犯者として論告すべきだ。
米国を强盗とすれば、英国は此の强盗を煽てる蔭の妖情婦である。
援蒋と對日包圍陣とは米英共犯で、日本絞殺の爲、豆絞を日本に擬した下手人は米国で、
此の豆絞で日本をやっつけろと云ったのは英国だ。

英國の罪惡

自己の競争国が擡頭すると、必ず之を壓倒しやうとするに在る。
そして、此の壓倒の爲めには强弱を論ぜず、他国を誘引して、之を犠牲として野望を達するのだ。