終戦翌年の1946年5月、佐世保引揚援護局が設置した「婦人相談所」

相談員による聞き取り記録で、
女性たちが満州(現中国東北部)などで受けた暴行被害が克明に記されていた。

16歳の女学生がソ連軍(当時)の
司令のところに連れて行かれ、暴行されそうになったので、見るに見かねて身代わりとなった。

ソ連兵から女性を要求されたため、売春をしていた女性を雇いに行く途中に暴民に金を奪われた。
やむを得ず、未婚の女性47人を出し、足りないので、さらに未婚の女性80人を出した――。

日誌では引き揚げ者の女性たちは、つらい体験を具体的に語っていた。