夕日が沈んでいく中、山道の真ん中で、西洋剣を持った青年が、ライオンのような鬣と牙を剥き出した生き物と対峙していた。
「くそ・・ここまで、追わせるとは・・」
青年は、剣を低く構えてライオンのような体格をした生き物をにらみつける。
「がああああっ」
ライオンのような生き物が、吼える。
「威勢がいいな・・てめぇ」
青年は、余裕の笑みを浮かべる。
生き物は、牙を剥き出し青年に迫ってくる。
「行くぜ」
青年も走り出し、右手の爪を切り落とす。
生き物は、空中でバランスを崩し、地面に叩きつけられる。
「ぐううううっ」
「来いよ・・次は、左の爪をもらう」
青年は、切っ先を生き物に向けて言う。