順天堂大などが医学部入試で女子や浪人の受験生らを不利に扱っていたと発表したことに対し、
柴山昌彦文科相は11日の閣議後会見で「大変遺憾。各大学には受験生の立場に立って、早急な
対応をとるよう求めていきたい」と述べた。

 医学部の不正入試問題では、順大や発端となった東京医科大をはじめ、昭和大、神戸大、岩手医科大、
金沢医科大、福岡大、北里大−の計8大学が不適切な得点操作などをしていたと明らかにしている。

 文科省では、医学部のある全大学への訪問調査を進めているが、8大学以外に不正の疑いがあるか
どうかについて柴山氏は「個別具体の進捗(しんちょく)状況については差し控えたい」とし、明らかに
しなかった。