【おはなしのくに】変わるボンバイエと必要のない私【小説】
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変わっていくボンバイエを邪魔したくない女子高生の話 さも当然のように明かされた衝撃的な事実に叫びでそうな声を慌てて飲み込む ヘアピンをあげたのは事実である
といっても小学校低学年私がまだボンバイエを好きになる前の話だ 単に長い前髪が見てて鬱陶しいという理由でボンバイエが使いやすいように青色の10本セットをあげた価格は300円也
お得好きなボンバイエが食いつきそうだ 授業中だったり部活時間だったり人と目が会うことが少ない時はよく使っていたのを見たしかも中学卒業までずっと まあ半額惣菜が好きだし貯金の為の節約で使い続けてるのかな?
ただまさか本来の役目を果たさなくなった後でさえ常に持っているとは知らなかった
だってたった数回だけ見かけた制服姿のボンバイエはまだ前髪長かったし!文化祭に行った時は制服着てなかった! 衝動的な感情を二人にぶつけるわけにはいかずかといって無言でいるわけにもいかず「そそそうなんだ」と返すことしかできない いったいどういうことなのか気になって彼らに聞こうとした
がしかし私が口を開くより先に向かい側の線に電車が入ってくる
どうやら私とは行く方向が違うらしい到着した電車を見たクソキモ君が「あやべ」と声を漏らした 「ほなまたな!豚相当落ち込んどったから早く仲直りしたれよ!」
「今度は豚も一緒の時に話そうぜ!」
そう言って踵を返した彼らは反対方面の電車に飛び乗って行った 徐々に加速していく電車を見ながら私はただ呆然として衝撃の事実を理解できないままいたのである ちくしょうクソキモ君と陰湿実民君め
君らなんてタイミングでなんて事実を私に教えてくれちゃったんだよ既成事実 電車に揺られ人混みの中こっそりと心の中で悪態をつく
もちろん彼らになんら罪はないがそれでもやり場のない思いをぶつける場所が必要だった
これが怒りと驚愕に狂った私の本性だよ だって彼らの話が本当ならまるでボンバイエが私のことを好きみたいじゃないか 確かに事実そうだとすれば色々と納得がいく
ひどく落ち込んでいたのもそれを引きずってるというのも
でもだとしたら大した反論もなしにあっさり別れることを認めたのはなんでだろうか 私の言い方が反論できないほどきつかっただろうか
それとも惚気ていたというのも彼女がいるアピールで別に付き合わないならそれでもいいということなのだろうか
もう何が何だかわからない 結局混乱は解けぬまま気づかぬまにか最寄駅の東浦和に着いてしまい慌てて電車から降りる これはボンバイエ本人に問いただすべきなのだろうかしかし自分から言い出して別れた手前それはいったいいかがものなのか
そろそろ幼稚な言動から卒業するべきなのかもしれない そんなことを悶々と考えながら改札を出たその時
視線の先柱にもたれかかるフードを被った制服姿を見つけて思わず立ち止まる 周りが訝しげな目で見るのがわかったがそれでも驚かずにはいられなかった
見間違えるはずがないもう何年も見てきたのだから 「なんでこんなところにいるの?」
慌てて歩み寄っていってそう聞くと
「おっすクソキモ達からお前さんと会ったと聞いて待っちょった」
途中から近寄る私に気づいていたボンバイエはまるで聞かれることをわかってたかのようにすぐに答えた 「どうして」
「…少し話がしたい」
一つ息をついてからしっかりと目を合わせて言われるその目にその言葉に心臓がどきりとする はっきりと意志を持った言葉を私は拒むことはできなかった 人がいるところではあまり話したくないというボンバイエの意思で私たちは店には入らず住宅街の中を歩いていた 道中会話はなくただ沈黙が続く
夜の静けさも相まってその沈黙が酷く重い何か話題をと思ってもうまいように言葉が出てこない こんなことは初めてだ
いままでは私から何か話しかけてそのまま会話をすることが常だったから 不意に一週間前の自分の言葉を思い出して馬鹿らしくなって思わず笑いそうになる 何が元の関係に戻ろうだ
付き合う前よりずっと気まずくなってるじゃないか そうして会話もないまま私たちが立ち寄ったのは近所の公園
東浦和駅から家までの道の間にあるどこにでもあるような場所だ
昔はよく遊んだいつしか街の風景に溶け込んで足を運ぶことはなくなっていた こんなに小さい場所だったんだと思う
小さい頃はサッカーグラウンドのように広いところだと感じていたのに 入り口付近のベンチを素通りして毎日のように遊んでいたブランコに座る
懐かしさを感じる反面脚を伸ばさないと窮屈なほど自分の体には小さくなっているのが少し切ない 初めて眺める夜の公園は昼間にまとう賑やかさや温もりを一切感じさせないほどに静かで寒い
塗装がところどころはげた金属の遊具はひどく重そうに見える握ったブランコの鎖が恐ろしく冷たかった 「…お前さんに別れようと言われてからずっと考えちょった」
重い沈黙の中私と同じようにブランコに座ったボンバイエはついに口を開いた 「なんでお前さんが突然あんなことを言い出したのか理解に苦しんだ…理由はわかっちょる納得もしちょる
…お前さんがボンバイエのためを思ってくれちょるのはわかっちょるだけどボンバイエは…」 そうして口を噤んでしまったボンバイエを見てそういうことだったのかとさっきから引っかかっていたことに納得できた ボンバイエは伝えられた私の気持ちを尊重しすぎて自分の気持ちを挟む余裕がなかったのだ
ボンバイエは昔から優しいから 「…ごめん嘘ついた」
つぶやくような私の声にボンバイエが不思議そうに見つめ返してくる
きっと驚くんだろうなそう思いながら真実を語る 「あのね私ボンバイエのことが好きなの」
「!!…えっ!?」
「やっぱり気づいてなかった」
途端爆発したように真っ赤になるボンバイエが面白くて少し笑ってしまう ひとしきり笑って一つ息を吐くと私は話し始めた
「最初付き合おうって言い出したのだって全部私のエゴなの困ってたボンバイエに漬け込んで私の都合のいいように仕組むみたいなことして」 「じゃあなんで別れるだなんて言ったの」
「怖かったからボンバイエはどんどん変わっていった私の知らないうちに私の知らないボンバイエになってくみたいだった
あ誤解しないでね変わっていくボンバイエはかっこいいよ本当に
でももボンバイエが変わっていくその時に私はボンバイエに何もしてあげられない…ボンバイエはきっとこの先もずっと変わっていけるよでもその時きっと私はいらないそれが怖くて苦しくてきっと耐えきれないから」 今まで誰にも話したことのなかった私の本心そのままを聞くボンバイエは驚いたように目を見開く
そりゃあ楽観的に見える私がこんなことを考えていたなんて想像できるはずない
これが恋心に狂った私の本性だよ 「幻滅したよねこんな自分勝手な理由でボンバイエのこと振り回してごめん」
言ってしまったきっと失望されてしまった
けれど気持ちはどこか清々しかった誰にもうち明かすことのできないでいた本心を形はどうであれ昇華することができた気がした 隣に座るボンバイエは私から目を逸らして長く重い溜息をついた
やっぱり失望させてしまったのか ごめんね心の中でもう一度謝る
きっと私がしたことは何度謝っても簡単に許されることではないだろうけれど そうして再び沈黙が訪れる
これから私たちの関係はどうなってしまうのだろうそんなことをぼんやりと考えていたその時 「違う」
不意にボンバイエは言った
その意味がわからなくてボンバイエの様子を伺うように見つめるとうつむいていた顔を上げたボンバイエと目が合う 「お前さんは勘違いしちょる」
語気を強めたボンバイエはブランコから立ち上がり私の前に向かい立った
フードの中の顔は怒っているようにも悲しそうにも見える 「変わることがそんなに簡単なことなわけない」
「え?」
「お前さんだって言ってた変わるってことはそれまでずっと当然だと思っていたことを捨てることと同じだそれが簡単にできたならボンバイエとっくに変わっちょる」 どういうことかとボンバイエをじっと見上げていると私の視線にどこか気まずそうに口を開く 「怖いに決まっちょる変わった先がどうなるのかもわからないのに何も感じずに変われるわけがない」
「じゃあなんで変わりたいなんて」
「高校に入ってお前さんと離れてからそれまでの自分の世界がどれだけ狭かったか知ったボンバイエがどれだけお前さんを頼りきっていたのかも」 自分が情けなくなったそう言って悔しそうにボンバイエは手を握る
そこまで考えていたのかと初めて知ったボンバイエの思いに私は驚いていた 私が何も言えずにいる間にボンバイエは続ける
「だから変わろうと思ったお前さんの隣に堂々といることができるように
お前さんがいるから変わろうと思えたお前さんがいるから変われると思ったボンバイエはお前さんがいなきゃ変われない」 揺るがない声ではっきりと言い切ったボンバイエは一歩詰め寄って私の目の前にくるとフードを外して片膝をつく
昔と同じガラス玉のような目が真正面に私を見据える
その真剣な様子に思わず息をのんだ 「俺は交際したいと思ってるもう一度ボンバイエと付き合っちょくれ」
まるで物語か何かの王子様のような堂々とした告白に心臓が大きく跳ねる ボンバイエは変わった
私の知らないうちに
けれどやっぱりボンバイエはボンバイエだやると決めたら一本筋を通してやり通すかっこいい私の幼馴染だ 「そんなこと言われちゃったら断れないじゃんしょうがないな」
笑って言ったつもりだったけれどその声は震えていつの間にか涙が溢れていた 一週間前から堰き止めていたのだ
止めようと思っても溢れ出てきてなかなか止まらない 突然泣き出した私にボンバイエは何事だと慌てているどうしたらいいんだと少し考えた後閃いたような顔をしておずおずと添えられた手がそっと頭を撫でる 大きくて寒さで少し冷えた手が不器用に動かされる
そのぎこちない動きがいかにもボンバイエらしくて笑ってしまう心に温かいものが広がるようだった 「ありがとう」
涙交じりの笑顔でそう伝えるとボンバイエは安心したように笑った そうやって私を想って笑うボンバイエを愛おしく思うのだった 変わっていくボンバイエを邪魔したくない女子高生の話でした なんか豚が美化されとるが比嘉なのウケるな
定期的に本性表してんの潮 リアタイで読んだがここほんまキモくて好き
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「…お前さん本気でいっちょるのか?」
「それ今言ったでしょもう一回言えってか」
「いやお前さんの言いたいことはわかったただそのために別れる必要はあるのか?」
「あるよ存分にある…ボンバイエは変わりたいんでしょ変わるには何かに執着することは邪魔になる変わるっていうのはそれまでの自分の考えとか信念とか捨てる必要があるってことボンバイエの方がわかってるんじゃない?」
「おっといけねぇお前さんの気にさわっちょったか……」 暇やからちゃんと読んだんやけど
普通にええ話やな
ボンバイエについては美化されすぎやがそれがまたええ 『RUST(ラスト)』
シーズン7/ファイナル(第6話)
『RUST#26(視聴者参加)決戦。vs.dcN』
(21:20〜放送開始)
hts://youtu.be/9FB_tadjEKs とぅりゃ!!!
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なんでも実況G
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74 名前:第三の男の娘 ★ (★ 99a1-ZoJI) :2021/08/27(金) 23:51:54.80 ID:CAP_USER9 さ
>>55
なんでも実況(ガリレオ)
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こちらも
なんでも実況(ジュピター)
と同じ設定とのことです
あわせて新型のサーバであり
耐久度も調査するとのことです
なんでもあり実況板(多目的実況板)ですので
いろいろな実況にお使いいただければと思います
前述の「なんでも実況M」と共にどうぞご利用くださいませ
※なんG公認キャラ案募集中(お絵描き使えます!)
tps://i.imgur.com/jlaM2as.png
tps://i.imgur.com/oShwDUO.jpg
tps://i.imgur.com/l6rqQhY.jpg 書き込み後一時間乳首たちっぱだったからオナニーして鎮めて辞めた🏵 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています