これアニメーターのインタビュー

Q、例えば女の子を斜め後ろから見た絵などすごく自然ですが、そう簡単には描けません。
  こういう難しい構図はどのように描けばよいのでしょう
A、頭の中で立体を意識します。
  どこが一番近いのか、例えば隣の人を見て、膝が一番近い位置にあるなとか。
  要所要所になるポイントを意識します。
  目の前にいる人を描くときもそうなんですけど、視界にグリッドを出すんですね。
  肩の線を降ろしていくとちょうどここかなとか、そういった体の位置関係を意識しながら
  描くとわりと正確な形になります。

Q、グリッドはどれくらいの細かさですか
A、ザックリでいいと思います。
  3×3の9分割とかそんなもので。
  だいたいこのラインはここかなというので描くと、そんなにおかしなものにはならないですね。
  最初に肩はここで肘はここという風に点で印をするといいですね。

Q、グリッドは奥行きのある立体のグリッドですか。
A、平面ですね。

Q、でもグリッドの中で立体も意識しているのですよね。
A、自分の中で平面と立体のスイッチを切り替えるというか。
  まず平面はあくまで平面としてみます。
  正面から見た手は短く見えますけど、実際には奥行きがあります。
  だからまず拳を描きますが、実際には奥行きがあるというのを意識しながら描くと線も変わってきます。
  言葉で説明するのは難しいですが、頭の中でいろいろな処理をしていると思いますね。

Q、そういったデッサンが描けるまでに3年ですね(笑)
A、人によって1ヶ月で効果が出る人もいると思います。