あらすじ

ニュー速からの管理撤退宣言をした狐は後悔していた
度重なるニュース速報への介入、失敗を繰り返した
意識改革、住人の反省、と失策を重ねるたびにその責任を丸投げする狐の耳に声を傾ける
利用者はもういなかったのだ、情けない己を晒すのは御免とばかりに
7月上旬、狐は逃げるように管理撤退を発表した、事実上の敗北宣言であった
利用者に対し、また自分の管理能力に対する敗北宣言だった

しばらくして狐は実況+という板を立ち上げた
スレ保持数極小、記者、スレスト
過去の失敗案とVIPのアイデアを拝借しただけの板だった
狐は楽しそうだった、大勢の利用者に囲まれ、強権を振るっていたあの頃の夢よもう一度
そんな情景を思い浮かべていたのかもしれない
しかし利用者は寄り付かなかった
ニュース速報へのリンクは”何者か”の仕業により実況+へ飛ぶようになっていた
やはり利用者は定着しなかった
狐の板には断固行くつもりはないと意見する者も少なくなかった
実況+は閑古鳥が鳴いた

狐は後悔の気持ちがますます膨れ上がった
自然消滅の道を辿るのは明かだった
不幸な事に、それでよしと、割り切れる考えの持ち主ではなかった
スポットライトが大好きなのだ、狐にとって影は氏と同然だった
夢をもう一度、腹の虫をなんとか収めようと画策をはじめた

そして今日に至る