ニュー速にかけないのは本気でむかつくな。

トリップについて。日々、トリップは2ちゃんねるに書き込まれる。
そこでトリップの機能は、文字列それ自体で表現されるものではなく、
書き込む人間あるいはパソコンの同一性を保証するためのものである。
つまり、トリップを見た瞬間、特定の人間あるいはパソコンがそこに立ち現れるのだ。
しかし、同一性を保証するトリップといえど、反復しなくてはならない。書き込まれた数だけ反復される。
ということは、繰り返し同じ文字を入力できなくてはならない。
ただ一回だけしか入力できない文字列であってはならない(そんなものは存在しない)。
ということは必然的に、その文字列は書き込む人間の意図と分離される。
文字列が書き込まれるという事は、ただキーがタイプされたということで、意図は無関係なのだ。
したがって、トリップは模倣されうる。他の人間が、入力する文字列を取得すれば、それで模倣されるのだ。
「固有のトリップ」は、普段は固有に見えるものの、本当は固有ではないから、当然のことである。
言い換えれば、トリップの全てが固有でないとすれば、同じ人間が二回目に同じトリップを使ったとしても、それは模倣である。
以上の原理的な理由から、トリップはまったく疑わしいものだ。全てが模倣であり、反復可能性とその脅威を含んでいるからだ。
しかし逆に言うなら、反復可能性を含んでいるからこそ、「同一性」を証明する手立てとしてトリップが機能してくれる。
トリップは疑わしい。ここから、「トリップパスばれについて、気にしなきゃ大丈夫」といった言明がありうるが
だからといってトリップの価値が少しでもさがるわけではない。
模倣できるということは、トリップの成立条件(同一性の証明)であり、非-成立条件(実は何も証明していない)である。