博多で小中高生、同世代悩み語り合う /福岡

九州の小中高生で発声がどもる吃音(きつおん)者らの集いが21日、
博多区東比恵の麻生リハビリテーション専門学校であった。昨年に続く2回目の開催だが、
児童生徒と保護者の参加は約2倍の61人に上った。

集いの目的は吃音の悩みを同世代で語り合い、心の負担を取り除くこと。
吃音者は人口の1%程度いるが、学校で友人にからかわれたり、将来に不安があったりして、
思い詰めてしまう親子が多い。

集いの冒頭、吃音の著名人が紹介され▽マリリン・モンロー▽大江健三郎▽江崎玲於奈▽姜尚中▽小倉智昭
−−といった顔ぶれに「どもっても各界で活躍している人がいる」と皆で確認。
続いて小中高生は学年が近い者同士でひざを突き合わせ、悩みを打ち明けた。

「高校入試の面接でどもったらどうしよう」「カラオケに行ってみたい」
「どもると恥ずかしいから健康観察で手を挙げられない」
互いに解決策を提案し合う姿を見て、母親の一人は「人前で話す息子の声を久々に聞きました」
と目を潤ませていた。集いは吃音者の全国組織「言友会」が主催。来年以降も開かれる予定。

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100322ddlk40040163000c.html