「紅葉リング」
枯葉砕いて 落ち葉掻き分ける
土の匂いも もう秋の色香

陽は更に角度増やし光染める
薄手の服を寒波が覆っては去る

一番赤い 紅葉だけ集め
たった一つの 指輪を作ろう

今すぐ誓えることなんてそんなには無い
だけど決して手を離さずこれからも共に

この世にただ一人、辛苦を分かち合ってでも
一生繋がっていたい そう思えた貴方に
何の価値も無い この指輪を贈りたい 
空っぽの指輪に 色彩どりの輝きを

陽は裏に隠れ 刻は夜の端
色彩豊かな 秋さえ消えた

闇に解けた落ち葉がまた色持ち
一歩ずつ音を広げ貴方を導く

今、目の前にただ一人、真赤な木々に見守られ
一生繋がっていよう そう告げ指に通す
何の価値も無い その指輪にこれからの
生涯全てを懸け 色とりどりの輝きを…