西垣による炎天下の遠征強行は続き
ごらく部と生徒会は
もう一ヶ月以上も風呂に入れていない

着替えもないので毎日着続けた
制服はうす汚れており、染み付いた汗のむっとした匂いが漂っている

夜は
大量の垢で体中の痒みが止まらずテントの中は誰かがボリボリとひっきりなしに体を掻きむしる音がする

精神が荒廃した結衣が
オナニーをし始めるがちなつも含めてもう誰も気にかけていなかった
テントの中にすえた股間の匂いが漂う

朝は
頭皮の脂が滲み出してギトギトになったフケだらけのお互いの髪を
くしでとかしてあげるのが唯一の身だしなみだ

綾乃の髪をとかす京子の
「ほらきれいになったよ綾乃の髪ニヒヒッ」という言葉を聞いた瞬間、感情が吹き出し大声で泣き崩れる

もう限界だ
しかしここから逃亡でもしたら吊し上げは免れない