放課後

千歌は屋上に続く階段をゆっくり、一歩ずつ確実に踏み進んでいた。これから行われる、言われるであろう言葉を期待してはいけないとわかっていても思考をやめることができないでいた。
期待した言葉と違っていたら。それを考えるだけで胸が張り裂けそうに、涙もこみあげてきそうな感覚に陥りながら屋上へ向かう。

重厚感ある厚い扉を目の前にして大きく深呼吸をする。どんな言葉を言われようともかけがえのない存在には変わりないのだから。

ギイイと独特な音が耳に届き差し込む光に目を細めながら見るとふんわりとほほ笑んでいる曜ちゃんがいた。


曜「あ、千歌ちゃん。」

千歌「曜ちゃん、話って?」

曜「あの、その…」テレテレ

千歌(告白でありますように…!)

曜「す、好きです!私と付き合ってください!」

千歌「〜〜〜っ!うん!私も曜ちゃんが好き!」ガバッ

曜「うぇ!?いきなり抱き着かないでよ!びっくりしちゃったじゃん!」

千歌「えっへへ。でも曜ちゃんも好きでしょ?」コテン

曜「首かしげるの可愛すぎ…!…あの、キス、してもいいかな…?///」

千歌「!!もう…そんなの聞かなくていいんだよ。私も、その、したいし…///んっ//」



幼馴染という距離感に甘えていた。けれども私と曜ちゃんはお互いにとってかけがえのない存在なんだ。
近いようで遠い私たちの心の距離はようやく0になったんだ。








梨子「んんん、板と支部の違和感〜〜〜!!」
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Rock54ed.