<熊本地震>父「痛かったね」 娘が家屋倒壊の犠牲に


14日夜の最初の地震で最も大きな揺れを観測した熊本県益城町ではさらに被害が拡大。倒壊する建物が増え、道路に大きなひびが入り、各所が通行止めになった。
「『夏には一緒にアイドルのコンサートに行こう』って3日前に約束したばかりだったんです」。深夜の地震が娘の命を奪い去り、母と娘のささやかな約束を踏みつぶした。
亡くなったのは、益城町の家事手伝い、河添由実さん(28)。16日午前、倒壊した家屋から由実さんが運び出されると、母登志子さん(56)は泣き崩れ、父の敏明さん(61)は「痛かったね」と頭をなでた。
一家は5人家族。14日夜の地震後は、余震による自宅の倒壊を恐れて家族全員、車中で過ごした。しかし、15日は電気が通り、風呂にも入れた。由実さんは安心したのだろうか、登志子さんの「車で寝よう」との誘いを断り、自宅1階の自分のベッドを選んだ。
しかし、地震で家屋は倒壊し、天井が由実さんの頭を直撃。敏明さんは「まさか、あんな揺れが来るとは。まだ結婚もしていないのに」と涙をぬぐった。

😁
😁
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20160417k0000m040004000c.html