不況脱出願って十日戎幕開け、大阪・今宮戎神社

 商売繁盛の神様として知られる今宮戎神社(大阪市浪速区)の「十日戎(えびす)」が9日、
宵戎で幕を開けた。「商売繁盛でササ持ってこい」のおはやしが流れるなか、急速に悪化し
た景気回復を願う参拝客らでにぎわった。

 境内では、チェコや中国からの留学生も含む45人の福娘が、参拝客が差し出す福ザサに、
米俵や宝船を模した縁起物を結びつけていった。大阪府羽曳野市の建設会社社長、小池一
之さん(42)は、昨年と同額の1万3千円分の縁起物を福ザサに結いつけてもらった。会社の
売り上げは前年比3割減になり、新たにギョーザの屋台を開いた。「こんな厳しい不況は過去
20年間で初めて。ここで節約したらあかんと思って」

 十日戎は、福娘代表らを乗せた宝恵駕(ほえかご)がミナミの繁華街を練り歩く10日の本戎、
11日の残り福があり、同神社は3日間で昨年並みの100万人の人出を見込んでいる。

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