僕「ふぁ〜」

朝。
窓を開けると春の風が窓から入ってきて、僕の部屋の中をかき乱していく。

まだ微かに冬の香りを乗せて吹く風は僕の眠気を吹き飛ばした

僕「さむい…まだ布団からでたくない…」

でも時間は止まってくれない
意味がないと分かりつつも数分、いや数秒だろうか、布団の中で目をつむって、頭を眠りから目覚めへと切り替えていく

布団から出てさあ部屋からでようとしたときに気づく

僕「ここはどこだ」

リアルな夢は見たことはあるが、夢で思考を巡らせたことはない
夢では必ず頭では分かっているのに身体はうまく動かないからだ

これは現実だ

昔、トイレに行く夢を見て、トイレへ行って小便をしたら、おねしょになったことが何回かあった
母にトイレ行きたくなったらしっかり起きて行きなさい!と何度怒られたことか
僕はしっかり起きてトイレに行ってるつもりだから、こればかりはどうしようもなかった

しかし、今この瞬間、この時間
これは現実だ
でも意味が分からなすぎて、僕はまたつぶやいた

僕「ここはどこだ」